2010 北日本 5
2010年 04月 12日
第39回北日本フィギュアスケート競技大会
2010年4月2日(金)~4月4日(日)
宮城 ベルサンピアみやぎ泉
4/4(日)
ジュニア男子フリースケーティング
#1 田村亮太選手 白と黒の柄のシャツに黒のパンツ。ジャンプはすべて回転が足りなかった感じ。3種類の3回転ジャンプを入れてきていた。スパイラルやイーグルで繋ぎながら顔を上に上げた時の表情が印象的だった。ビールマンスピンはやはり得意のよう。そしてやっぱりスケートが滑らかだと思った。フィニッシュの後、肺か胸の辺りをしきりにポンポンと押さえてた。
#2 小林奎介選手 赤いキラキラした羽織り、中は黒地にシルバーで羽の模様っぽい。同じ模様が袖にも。下は黒で腰のあたりに金色のライン。火の鳥。スローパートに入りしゃがんで両手で何かを掬い上げるような振付の所が素敵。以後のA字になるスピンが綺麗だったのに要素の重複でノーカウントになってるのが残念。2Lz、2Loなどはクリーンだったがうまく決まらないジャンプも多かった印象。とても良い感じに伸びていると思うので、今後の体力アップ等に期待したい。彼の衣装はいつも100点満点。
#3 貝森悠祐選手 上下黒で胸元に銀色の模様。死の舞踏(マキシム)。転倒が多くてちょっと残念。演技の流れはあって、雰囲気や身のこなしは良い感じだった。
#4 渡部幸裕選手 全身黒で指先まで黒、綺麗な枯葉みたいなのが肩から斜めに付いている衣装。仮面の男。高い3Lz転倒で惜しい。次のルッツにも見えた3Fもむちゃくちゃ高かったがステップアウトでまた惜しい。3Sや2Aや3Tは成功。滑りのスピードと力強さが見ていて凄く気持ちがいい。ジャンプの高さも見る度に凄くなっていく印象。ミスしても失速しないし、男子シングルの「これぞ」という力強さを味わえる演技だった。今大会の順位は振るわなかったけど、今回男子で一番と言っていいくらい良い印象が残ったのは彼だった。
#5 植竹恭平選手 半袖の黒地、左半身を中心に赤いキラキラの模様。(曲名調べ中)2A3回に2Lzなども良かった。3Sは二つともクリーンならず。シットスピンの変形ポジションが綺麗。流れのある演技だった。ジャンプを跳ぶリズムもよく合っている感じがした。
#6 吉田拓登選手 全体的に黒、上は透け感がある黒で、白金っぽい色の模様。白鳥の湖。最初の3Lzはとても高かったが転倒し惜しい。終盤のイーグルでジャッジ前でサーッとカーブを描いていく所が良かった。そのまま跳んだジャンプは1Lzに。ちょっともったいない。2回降りた2Aはとにかく綺麗。SlStは情熱的。激しい動きが印象に残るプログラム。
#7 小平渓介選手 上下黒、ベルトや袖や襟に金色が入っていて、胸元から赤が覗く衣装。2A一つ目が良かったが、続くジャンプはあまり決まらず。最後のコンビネーションスピンは入りでミスし、やり直した後はとても良かったがカウントされず。SlSt前のムーブメントがかっこよくて印象的。切腹返上、みたいな。ステップの動きも個性的で、この振付は…
#8 佐藤洸彬選手(総合2位) 黒にシルバーのベスト、下は黒。東日本までとは多分違うプログラム(東の記憶に自信がない)…またジャズの有名な曲(タイトルがわからない…)。ずいぶん大人っぽいプログラムで、前髪も上げて、笑顔も以前とは違うすまし気味の笑顔。衣装のせいもあってか体つきがしっかりしてきているのが分かる。3Tは決まらなかったが、苦労している様子だった3Sは本番で成功!シットスピンが綺麗。CiStはとてもよく動けていたのに途中でバランスを崩して惜しかった。二度目の3Sは両足。終盤、ジャッジの前で弾むような音にぴったり合わせスプリットジャンプ2回→ただちに2Lo(は<がついたけど)が凄く素敵だった。繋ぎが濃密、全体を通してステップだらけ、しかもよく踊る、そんなプログラム。凄く良かった。
#9 吉田鷹介選手(総合3位) 全体が黒、サイドとセンターとベルトの所にシルバーのライン、襟が赤。2Aの調子が良さげ。シットスピンが良い感じ。繋ぎのビールマンポジションのバックスパイラルも印象的。多少のミスもあったがなかなか良かった。まだ小さいけれど、結構大きくなりそうだなぁという予感がした
#10 磯崎大介選手 上が綺麗な青色+黄色い布、下が黒の衣装。Slow dance in the big city。最初の3S綺麗。3Lz斜めになって転倒。3LoOK。2A+1Tの後、3Fで転倒してから3Sも3Tも…と転倒が続いてしまい、二度目の3Loステップアウト、SlStでは激しく動きすぎて転倒、というような感じ。単純に数えて5回転倒。それなのに動きの勢いやスピードは最後までほとんど落ちることなく、スピンもシットの変形ポジションをはじめどれも見事だった。ジャンプの安定感を除いては、格が上のスケートだと感じたのだけど…。どんな時でもお辞儀は極めて丁寧。
#11 木村真人選手(総合1位) 茶色の半袖デザインの衣装。3S+2Loは2回とも決まって客席のチームメイトがキャー。FSSpはとても高く、ポジションも綺麗。その他のスピンもシットが凄く良かった。不足しがちだったジャンプの回転が順調に改善・向上されてきている様子。スピードがあり、大きなミスもなく、とても良い演技だった。声援の後押しもあってか一番勢いがあったと思う。
シニア男子フリースケーティング
#1 中村祐輔選手(総合3位) 赤のシャツに黒のベスト。Leyenda。最初の2AはOK、終盤の2Aもよかった。この日は本番でトリプルジャンプが決まらず残念。踊りはいつも以上に良かったように思うし、最後のポーズも余韻があって良かった。
#2 中村智選手(総合2位) ドラリオン。この日も良い顔をして出てきた!最初の3Fは高くて綺麗かと思ったけどステップアウト。3Lzは両足。3SはOK。CSSpとても綺麗。3TもOK。3Loはステップアウト。3Sの入りで抜けて跳べず。最後の2Aは大丈夫。最後のSlStは開始がちょっと早かったのだけどスピードと流れと勢いが凄くて良いステップだったので全体の印象はアップ。悪くなかったけど、もうちょっと、あと一歩!の演技だったかな。クリーンな3Lo見たかったな~。練習の時の質を見るに、今後きっと彼の得意技になり得ると思う。ともあれ今シーズンはトリプル5種類目まで試合で成功、スコア表に5種類の3回転ジャンプが記載されるのも今回がおそらく二度目。来シーズンはどんな姿を見せてもらえるかな。
#3 堀之内雄基選手(総合1位) 黒い衣装(前のプログラムの)。ワルキューレの騎行、Romance(Snowstorm)。最初にいきなり3A!直前の6分練習でも見なかったので驚いた(見逃しただけかもしれないけど、でも6分ではずっとアクセルばかり確認していた)。速い回転ながら回転が足りなくて転倒だったけど、やっぱり3Aは見ていてテンションが上がる。フリップは1Fになり+3Tに持っていったが着氷が乱れる。3Fは練習でもエッジを意識してかずいぶん苦労している様子だった。単独3LzはOK。2Lo。3S、3S+2TどちらもOK。3Tがやや乱れ、最後の2AはOK。終盤のFCCoSpはちょっとバランスを崩す。ジャンプの内容としては彼ももうちょいだった。新しいプログラムは過去のプログラムと大きく系統の変わるものではないようでいて、中盤のスローパートは今までになく雰囲気がある感じ。手は指先まで魂が宿ったようで、きっと大きな会場でも遠くの席まで届きそう。SlStも良かった。何よりも、演技全体を通してのスピードと流れが凄く良かった。
シニア女子フリースケーティング
#1 鳴海さつき選手 明るい紫にキラキラの飾りがついた衣装。ラフマニノフのピアノコンチェルト。ジャンプの転倒やミスがやや目立った。綺麗だと思った最初の2Aさえ<が付いた。スピンはポジションなども良かったし滑りも良い感じに見えた。今回シニア女子は半数の選手が6級での参加。大会初日の7級のテストを受けに来ていた選手が多かったのではないかと思う(推測)。とにかく3回転ジャンプに苦しむ様子の選手が多くて、最後の一枚の壁・7級への道程とはこうも険しく遠いものなのかと、見ていて息が苦しくなりそうだった。凡人の立場から見たら、もうあと一歩どころか半歩以内のところまで到達している人たちなのに。
#2 中山里咲選手 赤い衣装、腕部分長袖も赤。2Lz+2T+2Tなど良いジャンプもあったがトリプルでは転倒。SlStは良かった。一生懸命さが伝わってくる演技だった。
#3 佐藤里咲選手 ブルーの衣装。ガーシュインのピアノ協奏曲。2Aを筆頭に綺麗で幅のあるジャンプ。3Sはギリギリ回転不足だった感じ。詰まり気味のジャンプもあったが、全体的な印象はなかなか。スパイラルも綺麗だし滑りも良い、流れもある。最後のレイバックスピンはかなり綺麗だった。
#4 浅見琴葉選手 黒い衣装。ブラックスワン。アクセルジャンプは3つともシングル。3S+2Tは回転がやや足りなかったが、6分練習や公式練習で見たどのジャンプよりも本番が一番良かった気がする。3Tも両足。2Lz+2Tと2Fは問題なし。スローパートでSpSqが入り、CiStでは綺麗に踊り、空高く手をパチンと鳴らした音が大きく響く。出だしの踊りの所から、品があって素敵だったが全体的に元気がなく表情が曇りがちだった。次はきっと晴れますように。
#5 谷川詩織選手(総合3位) 赤い衣装、身頃がキラキラしている。素晴らしかった。滑りは良いし速いし、ジャンプは高いわ流れるわ綺麗だわ、終盤二つ目の3Tがステップアウトで惜しかったが、それ以外はほぼパーフェクト。スピンも素晴らしい。ドーナツスピンも良かったし片手離しI字スピンも高速。もっと大きな大会でこんな演技が出来たら凄いだろうな、見たいなぁ…と思った。
#6 川平咲良選手 ロミオどジュリエット(N.ロータとチャイコフスキー)。3S+2T、3T、2A+2Tなど、決まったジャンプはとても綺麗。大きなミスは3Sの転倒だけだったと思う。ステップの真ん中でニコッと笑顔を見せたのが印象的で、あの笑顔があるから後半の場面転換が引き立つなぁと感じた。様々なポーズが綺麗。盛り上がるパートでイナバウアーも良かった。
#7 谷川奈穂美選手(総合2位) 青っぽい紫に少し黄緑が入った衣装。ノーミス!凄かった。何故こんなに最後までスピードを出し続けられるんだろうーと思ってしまった。3Tは片方が回転不足判定だったが、後半の3Tと、2A3回ほか流れのあるジャンプがどんどん決まった。スピンも綺麗だったし、素晴らしい演技だった。同じく素晴らしかった詩織選手とほぼ差がないんじゃないかという印象だった。実はやっと二人の見分けがつくようになった!雰囲気は各々違った持ち味があるが、スケートの良い部分がいつも凄く似ているから今までなかなか印象が定まらなかった。
#8 鈴木真梨選手(総合1位) 明るいブラウンというか綺麗目な黄土色というかそんな色に、セルリアンブルーの縁取り。シェヘラザード。3Loは開いてしまい両足に。3Fは綺麗。3S転倒。2A綺麗。後半の3Loも決まらず、3T+2Tが回転不足だったり最後のシークエンスは1A+1Aになったり。レイバックスピンはビールマンまでとても綺麗。SpSqは大きくて大好きだ。SlStも大きく全身を使ってよく動けていて良かったし(レベル3)、しかし、うーん…。1月のインターハイや国体の時と比べると、ジャンプはずいぶん復調していると思う。プログラムの印象もまだ何とも言えないけど、彼女の雰囲気にはきっと合ってると思う。
表彰式は予定を変更しリンクの上で、衣装着用で行われた。
頑張った選手達へ、大会側から労いの意味を込めてのサプライズ。このリンクが大会最終日をもって今シーズンの営業終了となるため、何してもいいと。特別に土足もOKと(役員の方たち)。そんな話だったらしい。
表彰される選手がみんなエッジケースを自分で持ったままとか、次に表彰される選手が台の後ろに並んで待ってるとか、あまり見ない光景が面白かったりしたけれど、こんな粋な計らい良いな、選手もやっぱり嬉しいだろうなと思った。
今年の北日本は、北海道15、青森26、岩手22、宮城42、秋田7、山形19、
福島9、茨城2、栃木4、群馬11、埼玉19、千葉27、長野12、新潟17
合計232人/組のエントリー。
リンクというよりプールに行ってきたような錯覚が起きる建物だった。
ポカポカ陽気よりも肌寒さが少し勝るこんな春らしい青空の下、北日本大会の会場周辺は今年ものんびりと、ゆったりと時間が流れていた。
前から見ている選手が、心なしか少し頼もしい顔つきに見えるようになったと思ったら、一つ学年が上になったんだなぁと気づく。
ブロック大会から半年。そしてブロック大会まであと半年。
見る側にとっては、あんなに緊張する試合のシーズンがあるからこそこんな風に、まるで対極にあるかのような時間が味わえるのかなという気もする。
今から一番遠い秋、半年後。どんなシーズンが待っているのか。
2010年4月2日(金)~4月4日(日)
宮城 ベルサンピアみやぎ泉
4/4(日)
ジュニア男子フリースケーティング
#1 田村亮太選手 白と黒の柄のシャツに黒のパンツ。ジャンプはすべて回転が足りなかった感じ。3種類の3回転ジャンプを入れてきていた。スパイラルやイーグルで繋ぎながら顔を上に上げた時の表情が印象的だった。ビールマンスピンはやはり得意のよう。そしてやっぱりスケートが滑らかだと思った。フィニッシュの後、肺か胸の辺りをしきりにポンポンと押さえてた。
#2 小林奎介選手 赤いキラキラした羽織り、中は黒地にシルバーで羽の模様っぽい。同じ模様が袖にも。下は黒で腰のあたりに金色のライン。火の鳥。スローパートに入りしゃがんで両手で何かを掬い上げるような振付の所が素敵。以後のA字になるスピンが綺麗だったのに要素の重複でノーカウントになってるのが残念。2Lz、2Loなどはクリーンだったがうまく決まらないジャンプも多かった印象。とても良い感じに伸びていると思うので、今後の体力アップ等に期待したい。彼の衣装はいつも100点満点。
#3 貝森悠祐選手 上下黒で胸元に銀色の模様。死の舞踏(マキシム)。転倒が多くてちょっと残念。演技の流れはあって、雰囲気や身のこなしは良い感じだった。
#4 渡部幸裕選手 全身黒で指先まで黒、綺麗な枯葉みたいなのが肩から斜めに付いている衣装。仮面の男。高い3Lz転倒で惜しい。次のルッツにも見えた3Fもむちゃくちゃ高かったがステップアウトでまた惜しい。3Sや2Aや3Tは成功。滑りのスピードと力強さが見ていて凄く気持ちがいい。ジャンプの高さも見る度に凄くなっていく印象。ミスしても失速しないし、男子シングルの「これぞ」という力強さを味わえる演技だった。今大会の順位は振るわなかったけど、今回男子で一番と言っていいくらい良い印象が残ったのは彼だった。
#5 植竹恭平選手 半袖の黒地、左半身を中心に赤いキラキラの模様。(曲名調べ中)2A3回に2Lzなども良かった。3Sは二つともクリーンならず。シットスピンの変形ポジションが綺麗。流れのある演技だった。ジャンプを跳ぶリズムもよく合っている感じがした。
#6 吉田拓登選手 全体的に黒、上は透け感がある黒で、白金っぽい色の模様。白鳥の湖。最初の3Lzはとても高かったが転倒し惜しい。終盤のイーグルでジャッジ前でサーッとカーブを描いていく所が良かった。そのまま跳んだジャンプは1Lzに。ちょっともったいない。2回降りた2Aはとにかく綺麗。SlStは情熱的。激しい動きが印象に残るプログラム。
#7 小平渓介選手 上下黒、ベルトや袖や襟に金色が入っていて、胸元から赤が覗く衣装。2A一つ目が良かったが、続くジャンプはあまり決まらず。最後のコンビネーションスピンは入りでミスし、やり直した後はとても良かったがカウントされず。SlSt前のムーブメントがかっこよくて印象的。切腹返上、みたいな。ステップの動きも個性的で、この振付は…
#8 佐藤洸彬選手(総合2位) 黒にシルバーのベスト、下は黒。東日本までとは多分違うプログラム(東の記憶に自信がない)…またジャズの有名な曲(タイトルがわからない…)。ずいぶん大人っぽいプログラムで、前髪も上げて、笑顔も以前とは違うすまし気味の笑顔。衣装のせいもあってか体つきがしっかりしてきているのが分かる。3Tは決まらなかったが、苦労している様子だった3Sは本番で成功!シットスピンが綺麗。CiStはとてもよく動けていたのに途中でバランスを崩して惜しかった。二度目の3Sは両足。終盤、ジャッジの前で弾むような音にぴったり合わせスプリットジャンプ2回→ただちに2Lo(は<がついたけど)が凄く素敵だった。繋ぎが濃密、全体を通してステップだらけ、しかもよく踊る、そんなプログラム。凄く良かった。
#9 吉田鷹介選手(総合3位) 全体が黒、サイドとセンターとベルトの所にシルバーのライン、襟が赤。2Aの調子が良さげ。シットスピンが良い感じ。繋ぎのビールマンポジションのバックスパイラルも印象的。多少のミスもあったがなかなか良かった。まだ小さいけれど、結構大きくなりそうだなぁという予感がした
#10 磯崎大介選手 上が綺麗な青色+黄色い布、下が黒の衣装。Slow dance in the big city。最初の3S綺麗。3Lz斜めになって転倒。3LoOK。2A+1Tの後、3Fで転倒してから3Sも3Tも…と転倒が続いてしまい、二度目の3Loステップアウト、SlStでは激しく動きすぎて転倒、というような感じ。単純に数えて5回転倒。それなのに動きの勢いやスピードは最後までほとんど落ちることなく、スピンもシットの変形ポジションをはじめどれも見事だった。ジャンプの安定感を除いては、格が上のスケートだと感じたのだけど…。どんな時でもお辞儀は極めて丁寧。
#11 木村真人選手(総合1位) 茶色の半袖デザインの衣装。3S+2Loは2回とも決まって客席のチームメイトがキャー。FSSpはとても高く、ポジションも綺麗。その他のスピンもシットが凄く良かった。不足しがちだったジャンプの回転が順調に改善・向上されてきている様子。スピードがあり、大きなミスもなく、とても良い演技だった。声援の後押しもあってか一番勢いがあったと思う。
シニア男子フリースケーティング
#1 中村祐輔選手(総合3位) 赤のシャツに黒のベスト。Leyenda。最初の2AはOK、終盤の2Aもよかった。この日は本番でトリプルジャンプが決まらず残念。踊りはいつも以上に良かったように思うし、最後のポーズも余韻があって良かった。
#2 中村智選手(総合2位) ドラリオン。この日も良い顔をして出てきた!最初の3Fは高くて綺麗かと思ったけどステップアウト。3Lzは両足。3SはOK。CSSpとても綺麗。3TもOK。3Loはステップアウト。3Sの入りで抜けて跳べず。最後の2Aは大丈夫。最後のSlStは開始がちょっと早かったのだけどスピードと流れと勢いが凄くて良いステップだったので全体の印象はアップ。悪くなかったけど、もうちょっと、あと一歩!の演技だったかな。クリーンな3Lo見たかったな~。練習の時の質を見るに、今後きっと彼の得意技になり得ると思う。ともあれ今シーズンはトリプル5種類目まで試合で成功、スコア表に5種類の3回転ジャンプが記載されるのも今回がおそらく二度目。来シーズンはどんな姿を見せてもらえるかな。
#3 堀之内雄基選手(総合1位) 黒い衣装(前のプログラムの)。ワルキューレの騎行、Romance(Snowstorm)。最初にいきなり3A!直前の6分練習でも見なかったので驚いた(見逃しただけかもしれないけど、でも6分ではずっとアクセルばかり確認していた)。速い回転ながら回転が足りなくて転倒だったけど、やっぱり3Aは見ていてテンションが上がる。フリップは1Fになり+3Tに持っていったが着氷が乱れる。3Fは練習でもエッジを意識してかずいぶん苦労している様子だった。単独3LzはOK。2Lo。3S、3S+2TどちらもOK。3Tがやや乱れ、最後の2AはOK。終盤のFCCoSpはちょっとバランスを崩す。ジャンプの内容としては彼ももうちょいだった。新しいプログラムは過去のプログラムと大きく系統の変わるものではないようでいて、中盤のスローパートは今までになく雰囲気がある感じ。手は指先まで魂が宿ったようで、きっと大きな会場でも遠くの席まで届きそう。SlStも良かった。何よりも、演技全体を通してのスピードと流れが凄く良かった。
シニア女子フリースケーティング
#1 鳴海さつき選手 明るい紫にキラキラの飾りがついた衣装。ラフマニノフのピアノコンチェルト。ジャンプの転倒やミスがやや目立った。綺麗だと思った最初の2Aさえ<が付いた。スピンはポジションなども良かったし滑りも良い感じに見えた。今回シニア女子は半数の選手が6級での参加。大会初日の7級のテストを受けに来ていた選手が多かったのではないかと思う(推測)。とにかく3回転ジャンプに苦しむ様子の選手が多くて、最後の一枚の壁・7級への道程とはこうも険しく遠いものなのかと、見ていて息が苦しくなりそうだった。凡人の立場から見たら、もうあと一歩どころか半歩以内のところまで到達している人たちなのに。
#2 中山里咲選手 赤い衣装、腕部分長袖も赤。2Lz+2T+2Tなど良いジャンプもあったがトリプルでは転倒。SlStは良かった。一生懸命さが伝わってくる演技だった。
#3 佐藤里咲選手 ブルーの衣装。ガーシュインのピアノ協奏曲。2Aを筆頭に綺麗で幅のあるジャンプ。3Sはギリギリ回転不足だった感じ。詰まり気味のジャンプもあったが、全体的な印象はなかなか。スパイラルも綺麗だし滑りも良い、流れもある。最後のレイバックスピンはかなり綺麗だった。
#4 浅見琴葉選手 黒い衣装。ブラックスワン。アクセルジャンプは3つともシングル。3S+2Tは回転がやや足りなかったが、6分練習や公式練習で見たどのジャンプよりも本番が一番良かった気がする。3Tも両足。2Lz+2Tと2Fは問題なし。スローパートでSpSqが入り、CiStでは綺麗に踊り、空高く手をパチンと鳴らした音が大きく響く。出だしの踊りの所から、品があって素敵だったが全体的に元気がなく表情が曇りがちだった。次はきっと晴れますように。
#5 谷川詩織選手(総合3位) 赤い衣装、身頃がキラキラしている。素晴らしかった。滑りは良いし速いし、ジャンプは高いわ流れるわ綺麗だわ、終盤二つ目の3Tがステップアウトで惜しかったが、それ以外はほぼパーフェクト。スピンも素晴らしい。ドーナツスピンも良かったし片手離しI字スピンも高速。もっと大きな大会でこんな演技が出来たら凄いだろうな、見たいなぁ…と思った。
#6 川平咲良選手 ロミオどジュリエット(N.ロータとチャイコフスキー)。3S+2T、3T、2A+2Tなど、決まったジャンプはとても綺麗。大きなミスは3Sの転倒だけだったと思う。ステップの真ん中でニコッと笑顔を見せたのが印象的で、あの笑顔があるから後半の場面転換が引き立つなぁと感じた。様々なポーズが綺麗。盛り上がるパートでイナバウアーも良かった。
#7 谷川奈穂美選手(総合2位) 青っぽい紫に少し黄緑が入った衣装。ノーミス!凄かった。何故こんなに最後までスピードを出し続けられるんだろうーと思ってしまった。3Tは片方が回転不足判定だったが、後半の3Tと、2A3回ほか流れのあるジャンプがどんどん決まった。スピンも綺麗だったし、素晴らしい演技だった。同じく素晴らしかった詩織選手とほぼ差がないんじゃないかという印象だった。実はやっと二人の見分けがつくようになった!雰囲気は各々違った持ち味があるが、スケートの良い部分がいつも凄く似ているから今までなかなか印象が定まらなかった。
#8 鈴木真梨選手(総合1位) 明るいブラウンというか綺麗目な黄土色というかそんな色に、セルリアンブルーの縁取り。シェヘラザード。3Loは開いてしまい両足に。3Fは綺麗。3S転倒。2A綺麗。後半の3Loも決まらず、3T+2Tが回転不足だったり最後のシークエンスは1A+1Aになったり。レイバックスピンはビールマンまでとても綺麗。SpSqは大きくて大好きだ。SlStも大きく全身を使ってよく動けていて良かったし(レベル3)、しかし、うーん…。1月のインターハイや国体の時と比べると、ジャンプはずいぶん復調していると思う。プログラムの印象もまだ何とも言えないけど、彼女の雰囲気にはきっと合ってると思う。
表彰式は予定を変更しリンクの上で、衣装着用で行われた。
頑張った選手達へ、大会側から労いの意味を込めてのサプライズ。このリンクが大会最終日をもって今シーズンの営業終了となるため、何してもいいと。特別に土足もOKと(役員の方たち)。そんな話だったらしい。
表彰される選手がみんなエッジケースを自分で持ったままとか、次に表彰される選手が台の後ろに並んで待ってるとか、あまり見ない光景が面白かったりしたけれど、こんな粋な計らい良いな、選手もやっぱり嬉しいだろうなと思った。
今年の北日本は、北海道15、青森26、岩手22、宮城42、秋田7、山形19、
福島9、茨城2、栃木4、群馬11、埼玉19、千葉27、長野12、新潟17
合計232人/組のエントリー。
リンクというよりプールに行ってきたような錯覚が起きる建物だった。
ポカポカ陽気よりも肌寒さが少し勝るこんな春らしい青空の下、北日本大会の会場周辺は今年ものんびりと、ゆったりと時間が流れていた。
前から見ている選手が、心なしか少し頼もしい顔つきに見えるようになったと思ったら、一つ学年が上になったんだなぁと気づく。
ブロック大会から半年。そしてブロック大会まであと半年。
見る側にとっては、あんなに緊張する試合のシーズンがあるからこそこんな風に、まるで対極にあるかのような時間が味わえるのかなという気もする。
今から一番遠い秋、半年後。どんなシーズンが待っているのか。
by taigayuri
| 2010-04-12 02:50
| フィギュアスケート