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しれっと


by taigayuri

2009 関東ブ口ック 2

'09関東フィギュアスケート選手権大会
2009年09月25日~27日
千葉市美浜区 アクアリンクちば


9/26(土)
ジュニア女子ショート
ジュニア女子 - Short Program Results


ジュニア女子は2日目ショート、3日目フリーともに全員の滑走を見ることができたが、どちらも内容が濃く、あっという間の時間だった。でもきっと選手にとってはとてつもなく長い時間だったのだろう。エントリーは51名。激戦の昨年からさらに12人も増えた。2選手が棄権でショートプログラムを滑ったのは49名。その中でフリーに進めるのは24名。たったの半数である。選手の滑走が始まってから最終滑走者の演技が終わるまでの時間は、とても言葉では説明できない空気が場内をロビーを包んでいた。前半に登場し、演技が終わってから長い時間、明日のフリーを滑れるかどうかの審判を待つ選手。後半に登場し、点数が出た瞬間にフリーに進めないことを知らされる選手。観る側として何度も味わっているはずなのに、決してこれに慣れることはない。目を疑いたくなるような参加者数に、逃げ出したくなるくらいのプレッシャーに襲われていた選手もきっとたくさんいただろうと思う。それでも出場した全選手が本気で戦っていたということを証言したい。



ショートプログラム首位に立ったのは7グループ目4番、
全体の36番目に登場した甲府の遠山由華選手。
今年7級を取得し、今大会が本格的なジュニアデビューとなる。
中学2年生。昨年の全日本ノービスA14位。
プログラムは"ドラリオン"。ノービスのフリーでも使用していたこの曲は、優しいメロディーにほどよいテンポの乗りやすい音楽で、等身大の彼女にぴったり。すでに大人びた演技が出来る彼女には、こんなプログラムは今しか見ることができないんだろうなと思うととても切なく聴こえてくる。やはり身長が高くなったように見えるけど衣裳は多分昨シーズンから同じピンク系のもの。演技内容は完璧。ジャンプは3S+2T、2F、2Aいずれも質が良く、スピンのポジションも回転速度も素晴らしい。オールレベル4。SpSqもレベル4を獲得しており、SlStこそレベル1であるものの、何より素晴らしいのはエレメンツの前後の流れの美しさ。隙のない演技でGOEにマイナスが一つもないスコア表。PCSの高得点も文句のつけようがない。ジュニア新人であるという緊張どころか、自信と並々ならぬプライドが感じられるほどの存在感だった。今後関東のエースになるだろう彼女にとても期待してはいたけど、高校生選手達を押しのけてのショート首位は嬉しいサプライズ。
45.66


2位は同じ甲府の河西佳弥選手。
前日のノービスAの歩果選手と似たような第1グループ4番滑走。
彼女も今年がジュニア一年目。中学2年生。
昨年の全日本ノービスAでは21位。
細身の美しいスタイルで、プログラムはやはりノービスのフリーであった"カルメン"。この歳なのに背伸びした感じがほとんどしないのは凄い。彼女も素晴らしい演技。高くて回転が速くて幅も流れも完璧な2Aはいつ見ても溜息。これが冒頭なんだもん誰だって目が釘付けになるでしょう。スピンとスパイラルはレベル4。コンビネーションジャンプは2Lz+2Tで、滑走順も早かったけど、これは早くも突き抜けると思われる演技。
41.74


今年から高校生の川越の中村未夏選手が3位。
第8グループ1番目に登場。全体では39番目。
ジュニアは今年が4年目で、昨年のこの大会の優勝者。
東日本選手権には過去3年連続、全日本ジュニアにも2年連続出場し
昨年は14位、一昨年は11位。
数少ない7級選手の一人。
プログラムは女子十二楽坊の"自由"。昨年までのフリーのバタフライの流れを継ぐ、彼女のイメージに似合う、爽快な滑りが引き立つプログラム。ジャンプは3T+2T、2F、2A。SlStではレベル3を獲得している。昨シーズンの関東ジュニア女子内独走状態も彼女には関係ないというように、あらゆる面において成長と努力の跡が感じられる今年の中村未夏選手。落ち着いてノーミス、その時点で暫定トップの遠山・河西両選手とおそらく近い点で上位に食い込むのは間違いないと思ったが、トップとの点差が意外にあって少し驚いた。PCSでは彼女がトップだけど、スピンでの点差が大きかったもよう。
41.72


4位が川越の浅見琴葉選手。8グループ目の最後、44番滑走。
高校2年生でジュニアは4年目。
東日本は過去2回、全日本ジュニアには一昨年初出場し24位。
怪我で思うように滑れなかった昨シーズンを乗り越えて
春のコバトン、先月の夏季ジュニアと素晴らしい復活の演技を見せている。
プログラムは"Arabian Night"。ベロア地のパンツスタイルの衣裳に、以前のティアラ以来?頭(おでこ)の飾りが可愛い。初めのポーズをとった瞬間から、今までに見たことのない彼女の不思議な新しい世界に連れていかれてしまった。プログラム全体を通じて一貫したエキゾチックな世界観。粗さのない動きで、なりきって、魅せる。という事に関して彼女が一番長けていると思った。詳しいストーリーまでは分からないけど、きれいな起承転結ではなく、予測を良い意味で裏切る変わったテンポで進んでいくプログラムという感じがする。独特な緩急が計算なのかそれともまだ手探りな部分があるからなのかも分からなくて摩訶不思議。掴みどころのない感じがありきたりでなくて面白い。ジャンプは2Lz+2T、2A、2F すべてノーミス。2Aは大きくて綺麗。流れのある加点のとれるジャンプを跳ぶ選手になった。彼女のプログラムは細部まで凝って作られているため、(スピンの回転などでの)ズレがほとんど許されないだろうなぁという感じが他の選手以上にする。
38.84


5位に新横浜の山口香奈梨選手。
ジュニア2年目、中学3年生の選手。今年7級を取得した様子。
昨年の同大会はフリーで追い上げ東日本進出一歩手前の7位。
第3グループ2番目、12番滑走。
"Artsakh" スラリとした長い手足、美しいスタイルに舞台映えのする顔。彼女がいつの間に大きくなったのかよくわからなかったのは、頭の中で多分妹さんと混同しちゃってるせいだろう…なんともそっくりで可愛い姉妹なのだ。伸びのある美しいスケート。「基本に忠実」ってきっとこういうことなのかなと思う。素人が言うのも何だけど玄人受けしそうなスケーターだなと改めて思った。3S+2Tの3Sが回転不足ながらまとまった演技。どこをとっても悪い所・苦手な所がなさそうで、ソツのない新横浜の女子選手達を代表するような質の高い演技の中にも、彼女は華がある。PCSでは2位。
37.68


6位に新横浜の石井綾香選手。
全体の真ん中第5グループの4番目、全体の24番目。
高校2年生。ジュニアは4年目。
昨年東日本進出、全日本ジュニアにも初出場し
ショート26位でフリーに届かなかったが、
しっかりとした演技でノーミスだったことを覚えている。
"Art on Ice" 2Lz+2T、2A、2Fをきっちり成功。スピンもスパイラルも確実で、彼女の演技はいつも心配なく見ていられる。ここ数年見ていて、大事な場面でいつもやるべきことができる彼女は本当に凄い。
37.34


7位は新横浜の鈴木美桜選手。
第6グループ2番目、28番滑走。
中学2年生、ジュニアは2年目。7級。
昨年の同大会で初出場ながら2位に入り東日本進出。
東日本のショート本番で練習では好調に見えた3Tが決まらず
フリーに進めなかったのが本当に惜しかった。
あの時はこれが最年少のプレッシャーなのかと思った。
今年のショートプログラムは"ラ カージュ"。得意のレイバックスピンから始まり、大きな3T+2Tは全ジャッジからGOE+1。勢いに乗るかと思ったところでアクセルが抜けてしまい痛い。2Fは片手を上げて。彼女の長身も手伝ってこの上なく見事なインパクトで歓声。勢い挽回。スパイラルも迫力。
36.82で最終グループに一歩届かず。でもまだまだ明日!


8位に川越の加藤玲海選手。
第4グループ4番目、全体の19番滑走。
今年からジュニアの中学2年生。
昨年の全日本ノービスA26位。
"Passionate Eyes" ジャンプは2A、2Lz+2T、2F。スピンも問題なく、ノーミス。彼女が昨年までノービス選手だった事実を忘れていたため、ふつうに、うまいな~さすがだな~という感じで見ていた。堂々の頼もしい演技だった。
35.72


9位は日立ゴールドの中道実喜選手。
第4グループの1番目。16番滑走。
今年ジュニア1年目の中学1年生。
茨城県の選手は今大会ジュニアは彼女ただ一人。
"The Ragtime Symphonic Suite" コーチ欄に岡島功治、振付師欄に天野真という名が。ジャンプは2Lz+2Lo、2A、2F。スピンやステップもハイレベル。しっかりとした技術で、ノーミス。TESでは上から5番目に高い点数。
35.20


10位は第1グループ2番滑走だった川越の池田詩織選手。
高校2年生。
昨年の同大会9位。ショートでは4位だった。
プログラムは"シェルブールの雨傘"。2F、2Lz+2T。2Aでステップアウトが惜しかった。SlStが素敵だった。全選手中指折りの大人っぽい演技だったので印象に残っている。
34.72


11位に川越の長谷川奏選手。
第2グループ1番目、全体の6番と早い滑走順。
高校2年生。ジュニアは4年目。
1年目の2006年と昨年、東日本に出場している。
昨年は全日本ジュニアにも初出場し28位。
その時ショートでは好調だった3Tを転倒してしまい残念だったが、
このプログラムが印象に残っている観客も多いのではないかと思う。
昨年に続き、黒いドレスに鈴とリボンの赤い首輪という衣裳で"黒猫のタンゴ"。2Aは空中で開いてしまい両足。3T+2TはOK、2Fも綺麗。限りなくキュートな、ジュニアだからできる、あどけない可愛さの彼女にだからできるこの演技、でもSlStなどではドキッとするくらい大人っぽい華麗な踊りを見せていた。きっとそのどちらも本当の、今の16才の彼女なんだろうなと思った。見た感じの印象は良かったが、思ったより点が出ずにこの順位。細かい所でポイントを取りきれていない感じなのかな。
34.12


12位は最終第9グループの4番目、48番滑走の
新横浜の奥山未季子選手。高校1年生。
昨年の同大会21位。
"Fanfare pasodoble" スコアを見ると、2Lz+2LoにeがついてGOE一律-2。2A<で一人のジャッジだけ-2。今シーズンからの採点の変更点がはっきりと表れたスコアだなこれは、とか思ってみた。2Fが転倒(だったと思う)でジャンプではポイント的に厳しいのだけど、質の高いスピンやスパイラルがやはりポイントにも表れた模様。ここの所の彼女はあまり元気な演技を観ていなかった気がするけど、今大会は調子が上向いてる感じがした。
33.36


13位に新横浜の松嶋那奈選手。
第8グループ5番目、43番滑走。
ジュニアは一年目の中学2年生。
最近ローカル大会でコンスタントに良い成績を修めている印象があり、
4月のリリーカップではジュニアで優勝している。
"アンヴィルコーラス"3Tは転倒。2Aは綺麗。まだまだ小柄だがなかなかのキレと勢いがあると感じた。これが挑戦者の勢いか。
32.50


14位は最終滑走、50番滑走の川越の中山里咲選手。
高校1年生。昨年のこの大会では22位。
最後まで長い時間待たされてやっと滑るのはどんな気持ちなんだろう。
プログラムは川井郁子の"水百景" 彼女の顔を思い出すとすぐにこの曲のメロディーが浮かんできた。柔らかくて優しい、まさにぴったりな選曲。中山選手はいつも凄く優しい顔をしている。彼女はスケートで自分の強さも弱さも全部さらけ出してしまう、純粋で嘘のつけないスケーターなんじゃないかと思う。いつも気になってしまう。2Lo+2T、2A(<、着氷が乱れたのだったかな)、2F。スピンも綺麗で、とても良い演技。正直な笑顔やほっとした顔にはこちらまで嬉しくなってしまう。がんばれ!って思ってしまう。
31.36


15位は甲府の志村采香選手。
最終グループの1人目に登場。
中学3年生、ジュニア2年目。
昨年のこの大会で3位になり、初出場の東日本ジュニアで20位。
"ピアノ・レッスン" 2Aは回転不足判定(全ジャッジGOE±0。これも今季からのルールで二重減点が免れた例になるのかな)。2Lz+2Lo、2F。スピンで二つレベル4を獲得している。プロフィールにコーチの名前が書いていないが、リンクサイドにはショート・フリー共に川越の浅野・日下両先生がついていた。身長が高くなったなぁと思った。技術的には優れているのだけど、正直、一年目の去年と比べて勢いに欠けるというか、印象が薄かったことが気にかかる。プログラムが同じだけによけいにそんな風に感じてしまった。
31.14


16位は全体の1番滑走だった宇都宮の鈴木伶奈選手。
今年から高校生。昨年の同大会8位。
"キャバレー" 2Lz+2T、2Aは両足で回転不足、2F。スピンがやはり上手い。コミカルで、去年見た時にはチャレンジだなーと思った振付が、見違える程に馴染んで素敵なプログラムになっていた。一歩大きな階段を上ったような感じがする。
30.82


17位は神奈川の菊池恵美選手。
第7グループ2番目、全体の34番滑走。
ジュニア2年目の中学3年生。昨年は同大会14位。
"ムーラン" 2Lz+2T、2A、2FジャンプはすべてOK。ノーミスの素晴らしい演技。SpSqのノーカウントは何故だったのか?全身の大きな使い方もスケートも伸びやかかつ柔らか、しかしまだ全体に弱さも感じられるのは単純に成長途中の体重の軽さが原因かと思う。今後PCSは心配なく上がっていきそうだと思うし、今は今の等身大の彼女のふんわりとした可愛い笑顔の演技を堪能しておきたいところ。
29.38


18位はWINS長野の野口真紀子選手。
第4グループ2番目の滑走。全体の17番目。
今年から高校生。昨年の同大会17位。
"月夜の物語" 冒頭の2Aで転倒。2Lz+2Tと2FはOK。こちらもSpSqが見た目にはよく分からないノーカウント。新しいプログラムでイメージが一新。ブルー系の衣裳も今までにない感じ。女性らしさと大人っぽさが見事に引き出された素敵なプログラム。以前と比べても明らかに密度が濃く、身のこなしや表現に一瞬も気を抜けない感じが体力的にも大変そうだけど、はっきりと、一皮剥けたと感じた。笑顔も良かった。SlStもかなり素敵。
29.04


19位は神奈川の本田麻希選手。
第5グループ3人目、全体の23番滑走。
高校2年生。昨年のこの大会は19位。
"Verano Porteno" ダークな色合いの衣裳。3S転倒、2Aも危なかった。2Fも回転不足判定とジャンプは厳しい内容。しかし彼女はここから。タンゴのリズムに乗りプログラムの勢いは留まることなく、スピンもスパイラルもしっかりと、最後のSlStは得意の踊りをこれでもかと見せ付ける圧倒的な表現力だった。踊ること、魅せることに対する強いこだわりがこれまで以上に意志の強そうな目からも感じられた。ジャンプのミスにも気持ちを切らさなかったことや、迷わず全力で表現に徹したこと、そして踊るだけではなく「滑る」ことへの意識。それらを表すかのようにPCSだけなら8位。このPCSは彼女の誇りにしていいと思う。
28.72


20位は新横浜のMeyer Melissa選手。
第3グループ1番目の11番滑走。
インターナショナルスクール3年生、中学3年生に相当。
関東ブロックジュニア初出場。
"パリの喜び" 2Lz+1T 2A転倒 2F。スピンやスパイラルが良く、全体的にまずまずの印象。
28.70


21位は川越の根岸楓選手。
第6グループ最後の32番滑走。
中学3年生。関東ブロックジュニア初出場。
"マダム・バタフライ" 2F、2A転倒、2Lz+1T。SlStでレベル3を獲得。
28.26


22位に宇都宮の高瀬恵里香選手。
第2グループ2番目、全体の7番目に登場。
ジュニア1年目の中学1年生。
昨年は関東ブロックノービスA25位だったものの
上手くて目を惹く選手だと感じ名前を覚えていた。
"パリの喜び" 2Lo+2T 2A転倒、ステップからの2F綺麗。やはり中学1年生だけに体が小さく、表現面ではまだこれからという感じだけど、ジャンプもスピンもなかなかのキレで伸び盛りの勢いを感じる。
28.18


23位は第8グループで滑った新横浜の清水麻由選手。
高校2年生、昨年は同大会13位。
"Candide Overture" 2Lz+2T 2Aのミスは失念…、そして2F。
大きな崩れがなく28.10 この時8人を残して暫定18位に食い込む展開。


24位に入ったのはまだまだ序盤だった第2グループ最後、10番滑走
新横浜の高杉紗英選手。
高校1年生。去年はこの大会で26位。一昨年は10位。
"It don't mean a thing" 2Lz+1Tは間にオーバーターンが入り、2Aは両足。2FはOK。スパイラルが綺麗。彼女はまだ体がとても小さくて細い。そして綺麗で不思議なくらいに音のしないスケート。演技はちょっと淡々としていたかな。でも面白くて実力のある選手だと思う。
27.88



ここまでが翌日のフリーに進出を果たした24選手。
残念ながら25名はフリーを滑ることができない。
24位と25位の選手の点の差は僅か0.02。
点数も内容も実力も大きな差のない中での戦いであり、
フリーを見ることができないのが残念で仕方ないと思わせられる選手もたくさんいた。



26位の山梨の佐野彩子選手は高校3年生で今年がジュニアラスト。
ショートプログラムのルパン3世は
とてもフェミニンで表現力豊かで素敵だった、
今までの見た彼女の中でも、なかなか良かったと思う内容だった。

群馬県の選手は今回一人もフリーに進むことができなかったが、
どの選手も粒揃いの魅力も実力も備えている。

28位の新藤紗梨選手は中学2年生でジュニア1年目。
別の曲がかかるアクシデントがありながら
強張らずに頑張り、スピンやスパイラルがとても良かった。

29位の柳原瑠偉選手は中学3年生でジュニア2年目、昨年11位。
最後から2人目の滑走。淡いピンクの衣裳で花のワルツ。
過去に見たプログラムともまた違うイメージ。
どんな演目が来ても主役を勝ち取れる女優のような、
演じることへのプライドを感じた。
演技中は常に表情に気を使えているし気高ささえ感じるけど、
繊細そうな内面も伝わってくる彼女の演技は惹かれるものがある。
3Tは転倒してしまったが、一見してフリーには残れると思ったのに…と思える
悪くない演技だった。
もっともっと大きな大会で彼女を見てみたいと思う。

31位の平野夏帆選手は高校2年。昨年16位。
ジャンプにミスが出て残念だったけど、
2Aは相変わらず美しく、存在感もあり、
ガンガン上位を狙っていける選手だと思っている。
彼女の演技は優しくて謙虚。
時々遠慮がちにも見える。それが勿体なくも感じたり。

33位の柳原瑠璃選手は瑠偉選手と2才差のお姉さん。
きちんと見るのは初めてだったような気がする。
良い所が似ていた。美しい姉妹だ。

30位の菊田早紗選手は、ノービスが大変盛り上がっております地元
アクアリンクちばからジュニアではただ一名の参加。ジュニア1年目。
片手ビールマンスピンが良かった。あと2Lzがかなりはっきりしたアウトエッジ。

32位の伊藤瑳良選手も全体の印象が悪くなく、
プログラムも素敵だったし、是非フリーも見たかった。

35位ジュニア1年目の柳井瑞貴選手もジャンプが惜しかったが、
技術的には期待できるものを感じさせられた。

36位の浅見和選手は紫一色のフリーの衣裳の印象がとても強かったので、
ショートの淡い色の衣裳で可愛さが前面に押し出されたプログラムは
全然知らない彼女を見たような気持ちになった。で、可愛かった。

44位井上華凜選手はジュニア1年目。
ショートプログラム"ショーほど素敵な商売はない"はとても華があって素敵。
ビールマンスピンが綺麗だったが、ジャンプが乱れ纏めきれなかった。

47位小平早紀選手は高校3年生でジュニアラスト。
ジャンプはうまく決まらず、後半ではテンポが乱れたのか
スピンでもミスが出てしまった。
それでも心からの笑顔が美しく、最後まで一生懸命、
気持ちの伝わってくる演技だった。
昨年からのこのカノンのプログラムは見ているこちらの心が洗われるような
素敵なプログラムで、見る者の心に訴える何かがある。
表現者としての本当の彼女はまだ始まったばかり。
これからが選手として一番良い時期を迎えるはずだ。



結果が掲示された後に、コンピュータのミスがあったらしく
得点が修正され、順位も僅かながら入れ替わったようだった。
なんて心臓に悪い…
by taigayuri | 2009-09-26 23:59 | フィギュアスケート